
妊娠中は、エッセンシャルオイルが経皮吸収(肌から体内に吸収される)される使用法で、ちょっとした注意が必要になります。
たとえば、アロママッサージや、入浴の際にエッセンシャルオイルをたらす、といった場合です。
基本的に、妊娠3ヶ月まではエッセンシャルオイルの使用は芳香浴だけにして、オイルがお肌に接する使用法はひかえましょう。
トリートメントをする場合にも、3ヶ月まではマッサージにはキャリアオイル(植物油)だけを使いましょう。
代表的なキャリアオイルには、ホホバオイル、小麦胚芽オイル、グレープシードオイルなどがあります。
エッセンシャルオイルを混ぜなくても、キャリアオイル自体にも効能があります。
そのため、妊娠中はキャリアオイルだけでトリートメントすることも多いのです。
エッセンシャルオイル(精油)を使ってトリートメントするときは、必ず希釈して使います。
薄めるために使われる植物油がキャリアオイルです。
薄めるためといっても、キャリアオイルには、それ自体に効能があり、とくに妊娠中はキャリアオイルだけでトリートメントすることも多いのです。
では、エッセンシャルオイルとキャリアオイルでは、なにが違うのでしょう。
エッセンシャルオイルは、植物から抽出する、蒸発しやすい性質を持つ化学的な成分です。“オイル”と言っても、サラダ油のような油脂ではありません。
それに対してキャリアオイルは、さまざまな植物からとれる油脂です。
主なキャリアオイルには、グレープシードオイル、ホホバオイル、小麦胚芽オイルなどがあります。
それぞれ特徴があり、好みと症状で使い分けます。
グレープシードオイルは、滑りの良いオイルで、皮膚の浸透性に優れています。
ホホバオイルは、いわば万能選手。どんな肌にも使えます、皮膚に吸収される時間が短く、炎症を抑える効果もあります。
小麦胚芽オイルはビタミンB、Eを含み、抗酸化作用があります。ただ、重たいオイルなので、滑りのよい、軽いオイルと混ぜて使います。
近くにアロマテラピーのお店がないという場合は、オリーブオイルがおすすめです。これは局方なので、薬局で手に入りますよ。
同じ“オイル”と名前がついていても、ベビーオイルなどの鉱物性のオイルはアロマテラピーでは使いません。鉱物性のオイルは皮膚の表面をバリアしてしまい、エッセンシャルオイルの成分が吸収されるのを妨げるからです。アロマテラピーには、必ず植物性のオイルを使いましょうね。
つわりの時期は匂いに敏感になりがちです。さわやかな香りのルームスプレーで気分転換しましょう。
肌に触れる使い方ではないので、基本的にはどのエッセンシャルオイル(精油)でも問題ありません。自分が心地よいと感じるものがベストです。
特におすすめなのは、レモン、ペパーミント、ラベンダーなどです。
レモンには、殺菌効果とリフレッシュ効果があります。
ペパーミントは、胃の不調を緩和する作用があります。
ラベンダーは、血圧を下げる作用がありますので、もともと血圧が低いかたは念のため避けたほうがよいでしょう。
これらのエッセンシャルオイルを1種類、あるいはいくつか混ぜてもよいですが、合計5滴にしてください。これを希釈してスプレーを作ります。
エッセンシャルオイルは水には溶けないので、まずスプレーの容器にオイルを5滴たらし、無水エタノール(薬局で買えます)を5ml加えてよく振り混ぜます。そこに精製水(これも薬局で売っています)を75ml加えてさらによく振りましょう。
無水エタノールが手に入らない場合は、ウォッカなどの純度の高いお酒でもオーケーです。
これでもうルームスプレーのできあがり。使う前には少し振ってからスプレーしてくださいね。白い壁紙に近づけてスプレーするとシミになることがありますので注意してください。
ぜひお試しあれ。